VAB – 真空アルミロウ付け装置

真空排気装置：
コンサークでは炉体や材料サイズに合わせた真空排気装置を設計しています。作業真空度は10-5 torr に達します。優れた真空性能を発揮するため、ホットゾーンシールドにはルーバーが付いておりワークアセンブリ内から容易にガスを逃がすことができます。ロウ付け品質向上のためには、アルミ部品の内部および表面から水蒸気や湿気を除去する必要があります。

温度均一制御：
表面が均一で形状が左右対称である部品を一様に加熱しても、大きな温度むらが生じます。これは部品の角部分やエッジは中央平面部よりも早く昇温するためです。コンサークでは個々の“トリマブル（トリム可能な）”加熱パネルからなる可調節ゾーン式装置を展開していますので、±3℃の範囲で温度コントロールが可能です。

また温度プロファイルの左右上下調整でさらに均一加熱を助けますので、フレキシブルなホットゾーン配置ができます。個々のゾーンを独立して電力制御できるマルチヒートゾーンも設計しています。個別制御マルチヒートゾーン方式では熱入力のバランスを取り、ワークロードと熱特性をマッチさせます。隙間なく並べられたリボン発熱体にはワークに面してエッジが付いており、ワークを発熱体により近づけて置くことができるので、最高の均一加熱特性を得られます。さらにホットゾーンにはより生産量を上げるための工夫がなされています。発熱体の両サイドはワークに向けて“放射して”おり、加熱シールド全面からの放射エネルギーは発熱体とワークの間を遮るものなく通ることができます。発熱体の温度はシールド温度に近づくのでワークから見ると熱源の温度はより均一になります。破片などは“エッジ端面”発熱体から落ちてしまうので、“フラット端面”発熱体のように炉底に溜まって部分的な焼損を起こすことはありません。

制御装置：
コンサークのロウ付け炉は自立型制御装置で操作します。制御装置には温度制御機器に加え真空監視装置が含まれてます。炉体の大きさやお客様のニーズに合わせて様々なPC／PLC式制御を行うことができ、データ収集やSPC、ネットワーク機能もご要望に応じてご提供します。

ハンドリング装置：
コンサークはそれぞれのアプリケーションに合わせたハンドリング装置を幅広く取り揃えております。

ハンドリング装置には手動式材料装入タイプから、完全自動材料搬送装置まで各種製作しています。人間工学に基づいた昇降機能付き材料装入ステーションは、オペレータの作業を助けます。

強制冷却：
生産速度を上げたり特定の冶金特性を得るための強制冷却装置も製作しています。小型装置用再循環装置やスタンドアロン式エアブラスト冷却ステーションなどがあります。

ホットウォーター装置：
炉内部表面の水分の凝結の問題を解決するため、炉体ジャケットに温かい水を流し、チャンバの壁面温度を大気露点より高くすることができます。こうすることで安全な動作範囲内で結露を防ぐことができます。

炉体設計：
コンサークでは様々なタイプの真空ロウ付け炉を製作しており、航空宇宙産業や小容量自動車部品生産用には横型設計装置を、大容量自動車部品生産用には大型角型装置をご提案しています。大容量生産用角型炉体では低温排気装置を組み込むこともできます。

航空宇宙/自動車産業（小容量）用構成

型式                                                                                           チャージサイズ

自動車産業（中高容量）用構成

型式                                                                                           チャージサイズ

低温用 – 大型製品用

型式                                                                                           チャージサイズ