横型真空熱処理炉

真空熱処理は航空宇宙、地上タービン、自動車や工具産業においてなじみの深いプロセスです。真空下で製品の熱処理を行うことで製品が空気中の気体に反応して受ける有害な影響を除去します。このプロセスでは、浸炭や脱炭を起こさない非酸化光輝仕上げ、制御加熱、高い再現性などの利点があり、有害な煙や廃棄物を出しません。
特徴
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- グラファイトまたは金属製ホットゾーン。グラファイトホットゾーンはほとんどのプロセスにおいて耐用期間が長く、交換費用を低減、また電力消費量を低く抑えることができます。お客様の用途に合わせて金属、グラファイト、セラミックファイバーなどの複合材を用いたホットゾーンも可能です。
- ライニング寿命を延ばすため、加熱面保護用のカーボンファイバー絶縁施工もできます。
- 加熱する製品のサイズや用途に合わせ、シングルゾーンまたはマルチゾーン構成が選べます。
- ホットゾーンはスチール製の枠に入っているので容易に取り外してメンテナンスができます。
- 水冷式銅製フィードスルー接続
- 1600℃までは熱電対、2200℃までは放射温度計でヒータを制御
- NADCAPおよびAMS2750適合(必要な場合)
- プロセスに合わせた真空ポンプ装置
- プロセスに応じてガスクエンチ装置も利用可能です。ファンを使用した冷却から急冷・均一冷却が可能な最大10バールのマルチフロー高圧クエンチまで取り揃えております。
- ガス流量コントロールは手動か自動が選べます。
- 750℃に到達するまではファン式対流加熱装置(オプション)の使用も可能です。ワークが密に挿入されて放射による熱伝達が弱い場合に有効です。ファン式対流加熱装置を利用することでより早く均一に加熱することができ、焼戻し工程での炉効率大幅向上に役立ちます。
- 大型装置には完全一体型自動材料挿入装置がついています。
- コンサークでは真空熱処理装置の豊富な経験と実績があります。特殊なアプリケーション用のカスタマイズ製品も多数納入しております。
- コンサークの真空熱処理炉では最先端のPLCおよびPC SCADAを使用し完全自動化制御を行います。データはすべてPCに記録・表示され、分析、品質管理が容易です。炉体PCをインターネットに接続していただくとコンサークからのソフトウェアアップデートやオンラインサポートをご利用できます。
- ご要望に応じて装置に必要な相互接続、冷却水・エア配管工事、配線工事もご提供可能です。
- コンサークでは、お客様工場での据付を迅速にトラブルなく行うため、出荷前に装置を仮組みし動作テストを行います。
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仕様
横型
型式 チャージサイズ
幅 (mm) | 高さ (mm) | 長さ (mm) | |
FH 60-45-60 | 60”(600) | 45”(450) | 60”(600) |
FH 60-60-90 | 60”(600) | 60”(600) | 90”(900) |
FH 76-76-90 | 76”(760) | 76”(760) | 90”(900) |
FH 76-76-122 | 76”(760) | 76”(760) | 122”(1220) |
FH 90-76-122 | 90”(900) | 76”(760) | 122”(1220) |
FH 90-90-122 | 90”(900) | 90”(900) | 122”(1220) |
FH 100-100-100 | 100”(1000) | 100”(1000) | 100”(1000) |
FH 100-100-150 | 100”(1000) | 100”(1000) | 150”(1500) |
アクセサリ
- ドライスクリューポンプ装置
- ステンレス製チャンバー内壁
- 外部冷却水装置(開放式または密閉式)
- 据え付けサービス
- ワークトレイと治具
- 手動または自動材供装置
- プロセス加熱サイクル最適化
- 内部強制ガス冷却装置