真空脱油炉 - Inductotherm Group Japan Ltd.
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真空脱油炉

真空熱処理や真空ロウ付けにおいてはとりわけ、次のプロセスへの移行に先立って製品に付着した成形用油・プレス加工用油を除去することが必須工程です。過去にはトリクロロエタンおよびCFC基溶剤を利用しての脱油が行われていました。しかしながらオゾン層を破壊する有害溶剤からの脱却を全世界的に目指している昨今、有機溶剤に代わる脱油プロセスのニーズが高まってきています。

コンサークでは、低圧低温下で揮発によって油を除去するための様々な真空熱脱油炉を開発してきました。

水性洗浄プロセスとは異なり、真空脱油処理に廃水処理は必要ありません。また除去した油の再利用も可能です。

炉体には油除去のための特別設計の真空ポンプ装置が装備されており、油の揮発に必要なレベルまで真空を引くことが可能です。また油はチャンバーから排出されるとポンプ排出口で回収されるしくみになっています。

運転中、真空脱油炉の内壁は炉内の油蒸気の凝縮を防ぐために高温状態に維持されます。

新規、または既設の熱交換器の真空アルミロウ付け炉にこの真空脱油炉を組み込んで操業することが可能です。

お見積り依頼

インダクトサームグループジャパン株式会社

神戸市西区南別府1丁目3-10

  • Phone: 078-974-2552
  • Fax: 078-974-6535

特徴

  • 真空下250℃の高温で作動 - 製品表面の揮発性油汚染物質を除去
  • 非接触真空技術 - 揮発による製品内外表面の油除去(油の種類による)。溶剤、水溶性クリーナー不要で製品に液体を残しません。
  • 油の性質に応じて真空または分圧運転可能。
  • 特別設計の真空ポンプですべての油をポンプ排出口で回収。油の再利用や廃棄が容易です。油・水・溶剤が混ざった廃棄物を出しません。
  • マルチ可調整加熱パネルでワークや治具の熱特性に合わせた入熱が可能
  • ホットゾーンストリップ全体を取り外さなくても個々の加熱素子の取り外しができます
  • 炉体タンク壁を高温に保つので、内表面についた油を凝結させることなく完全に除去します
  • 外部電力に接続した金属被覆を使用し、プロセスチャンバー内や脱油中のアーキングや発火を防止
  • 外部衝風冷却ステーション付き不活性ガスバックフィル
  • 完全一体型の自動ローディング装置
  • 真空アルミロウ付け炉と統合可能 - インラインプロセス装置で最小限の材料ハンドリング、高生産性を実現。また脱油炉の予熱効果でロウ付け炉のサイクルタイムを短縮できます。
  • 広範囲のプロセスに対応可能
  • PLC および PC SCADAでロウ付け炉の完全自動化制御およびデータ収集
  • 装置には内部の接続、冷却水配管、エア配管、ガス配管、電気配線がすべて含まれています
  • 完全組立済み、出荷前の工場内試験

仕様

真空脱油装置はお客様の用途やプロセスに合わせたカスタムメイドです。

アクセサリ

  • 外部冷却水装置(開放式または密閉式)
  • 据付工事
  • ロードトレーとキャリー
  • 手動および自動ロードハンドリング装置
  • プロセス加熱サイクル最適化
  • 外部衝風冷却装置