材料投入装置 - Inductotherm Group Japan Ltd.
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材料投入装置

誘導溶解炉は進歩し溶解時間はどんどん短くなってきていますが、材料投入装置を使用することでさらに生産速度を向上させることが可能です。材料投入装置は手動投入より迅速に材料を投入することができ、また作業安全性を向上します。

様々な材料投入装置

材料投入装置は溶解材料を炉内に迅速に投入することで溶解装置の利用効率を最大限に高めます。インダクトサームではスクラップ材やその他材料を溶解デッキおよび炉内へまとめて搬送、投入するための装置を各種取り揃えております - 投入バケット、ベルトコンベヤ、振動コンベヤ、ピボットコンベヤ、トラバースコンベヤ、ホールドコンベヤなど。フルチャージを30分以内に溶解できる大型溶解炉の場合、マグネットやバケットを使用した手動投入では材料投入が間に合いません。材料投入装置では多様な構成や動作モードが選択できます。マグネットクレーン、ベルトコンベヤ、バケット、振動コンベヤの4種類の投入搬送装置が一般的です。

クレーン

マグネットリフト装置の付いたクレーンは投入材料置き場から溶解材料をピックアップし、計量ホッパーやほかの材料投入装置へと搬送します。この利用方法ではマグネットクレーンは最適です。しかしながらマグネットクレーンでの炉内への直接投入は、マグネット径を炉の開口部より小さくする必要があるため不向きです。マグネットを小さくすると搬送量が限られてしまい材料投入が溶解速度に追い付けなくなってしまいます。また電磁式なので、ほかの投入方式よりも炉体からの熱に弱いという弱点があります。

ベルトコンベヤ

ベルトコンベヤは、スクラップ置場から溶解デッキのホッパーに運ぶときなど材料を低いところから高いところへ搬送するときに利用されます。高速、静音でクリーンな搬送方法です。

バケット投入式

バケット式投入装置は炉体上部に投入装置本体が入る十分なスペースがある場合に利用できます。バケット投入においては、バケットに材料を入れる→移動→炉内への投入→バケットリターンを効率的に行うことが重要になります。バケット投入装置では安全のため材料乾燥・予熱装置を併用する必要があります。ベルトコンベヤと同様、バケット式は静音・クリーンな投入装置です。

振動コンベヤ

振動コンベヤは溶解炉用材料投入装置の中で最も多目的に利用できる頑丈な搬送装置です。材料の保持、合流、計量、搬送などには定位置に固定して利用しますが、可動性も極めて高い搬送装置です。さらにトランスバース(横断)、ピボット(旋回)、インデックス送りの動きをすべて同一装置で行うことができます。このように可動性が高いため、炉体の数が多い場合も振動コンベヤは非常に利用しやすい装置です。振動コンベヤは熱にも影響されにくいので、材料投入時もフルパワーで溶解を続ける誘導溶解炉への直接投入手段として最適です。

材料投入装置の容量を決めるには?

材料投入装置容量を適切に決定することは極めて重要です。材料投入装置は、出湯分を速やかに補うに十分な容量があり、かつタップ出湯・バックチャージ溶解またはバッチ溶解など操業方式に合っていなければなりません。お客様のアプリケーションに合った材料投入装置についてのご相談は弊社までご連絡ください。

コンベヤ、バケット、振動式、クレーンなど、どのような材料投入装置を使用する場合でも、最終的には溶解設備のレイアウトによって投入装置の構成は決まります。バケット式を使用するためには十分な天井高さが必要になりますし、フロアスペースや設置可能なアングルによって利用できるコンベヤのタイプが異なってきます。材料投入装置は安全性を十分に考慮し、溶解速度に合わせた仕様で選定することが重要です。

お見積り依頼

インダクトサームグループジャパン株式会社

神戸市西区南別府1丁目3-10

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  • Fax: 078-974-6535

仕様

材料投入装置の種類 バケット式
ベルトコンベヤ
振動ピボットコンベヤ
インデックス送りコンベヤ
トラバース&静止保持式コンベヤ
マグネットクレーン
ロボット式
自動式バッチ補充&搬送装置
工場試験 重要なコンポーネント