鋼管・鋼棒 Q&T(焼入れ・焼戻し)
サーマツールの焼入れ・焼戻しラインは、Precison QuenchTMを用い、誘導炉、ガス炉または電気炉によるオーステナイト化、焼入れ・焼戻しが可能です。時間あたり処理量2、5、10、15、20、30トン。
サーマツールの焼入れ・焼戻しラインの特長は、ソリッドステート式誘導電源及び高い技術力に基づくモジュール式PrecisionSlot™(特許取得済)です。 効果的な焼入れ・焼戻しを行うには、用途に適した最良の製品真直度及び均一な金属変態を得るため、材料を均一加熱する能力が求められます。サーマツールの焼入れ・焼戻しラインは、クローズループ制御式SmartHeat™ 温度調節機構による、先進のプロセス制御機能と設定値保存及び呼び出し機能をご提供致します。綿密なプロセス・素材知識の裏付けにより、サーマツール焼入れ・焼戻しラインは、API製品、ユーザー様独自のチューブ・パイプ製品、1.8 m(8 ft)以上の鋼管及び棒材など様々な用途、ご要求にお応えします。
PrecisionSlot™ による低歪み焼入れは、最上の硬度をもたらし、真直度及び楕円率コントロールに必要な後工程がほぼ不要です。SmartHeat™ 焼戻し温度調整機構により、硬化後、最上の伸張値と強度値(対シャルピー衝撃)を得られます。リアルタイムデータ記録ソフトにより、鋼管毎、棒材毎にデータ記録を行います。
特徴
- インダクタンス可変誘導電源(VIP®)- 1コイルで幅広い材料径の加熱可能
- 出力に関わらず入力力率 0.95 一定
- インバータ変換効率 92%
- マテリアルハンドリング装置のフルプログラム速度制御
- 両端プロセッシングで誘導加熱端部効果(エンドエフェクト)を最小限に抑える
- 完全自動化クイックラインチェンジ対応可
- レシピ式アルゴリズムで少量生産、小バッチ処理可能
- 自動コイル交換
- 誘導加熱装置の瞬時オン・オフ可
- 反転エンド予熱ステーション(オプション)
- 赤外線カメラアップグレード(オプション)
- 速度可変式タービンポンプを使用した、高速・低歪みPrecisionSlot™ 焼入れ
- シームレス及び溶接鋼管の熱処理も可能
- 低炭素鋼からマルテンサイト系ステンレス鋼まで幅広い材料の熱処理可
- 診断ソフトによるトラブルシューティング支援
- 世界各地でのサービス及び予備品供給体制
- 映像モニター付き集中式作業監視台