材料乾燥/予熱装置
作業者の安全を守り、装置を保護するためには投入材料を十分に乾燥させることが極めて重要です。さらに、予熱装置(プレヒータ)を使って材料を予熱するとことで溶解の生産性を大幅に高めることもできます。インダクトサームでは高効率、長寿命の様々な乾燥/予熱装置を製作しています。
乾燥&予熱装置を使用することにより、エネルギーコストの削減が図れます。スクラップ材は燃料燃焼式火炎トンネルを通過する間に加熱され、表面の水分を最大限に取り除くことができるので、水と溶湯が接触することで起きる水蒸気爆発を防ぎます。また乾燥に加え、材料を予熱することもできるので、炉内での溶解時間を短縮しエネルギー費の削減にも役立ちます。高速・省火炎バーナーを使用しており、多様な設定が可能な自動制御装置で燃焼停止を防ぎ投入材料の酸化を最小限にします。さらに、エアマニフォールドで燃料と空気の混合割合を正確に維持できるので最大限の省燃費が望めます。
投入材料予熱の利点とは?
コンベヤ式予熱では、炉内投入前の材料にかなりの熱を入れることができます。コンベヤ式予熱装置は、材供装置の周辺設備の一つというにとどまらず、生産利点と経済的利益をもたらすツールでもあるのです。
1.より安全な作業環境
水分や油分を含んだ材料を溶湯に投入すると、水と溶湯が反応し水蒸気爆発を起こす原因となります。予熱をすることで炉内投入前に水分を除去し、水蒸気爆発の危険を減じます。
2.溶解効率の向上
アーク炉では、鉄鋼予熱をすることで溶解エネルギーの大部分は炉外で金属に入ります。誘導炉では、スクラップ材を650℃まで予熱することで溶解効率を20%程度向上することができます。
3.消費電力量の削減
650℃まで予熱することで、溶解炉で消費される電力を溶解1トンにつき90~100kWh削減することができます。電力消費低減の原理は、予熱時にスクラップ材に入った分の熱量は、溶解炉からの入熱が必要なくなるということです。
4.溶解コストの低減
予熱装置で574f3の天然ガスを使用してスクラップ材を650℃まで加熱することで溶解炉の消費電力を80~100kWh/ton 削減すると、溶湯1トン当たりに必要な電力消費量を大幅に削減することになります。また溶解炉で必要なエネルギーおよび溶解回数を削減することは耐火材や電極の寿命を延ばすことにもつながります。
5.排出規制
油分、ゴム、汚れ、その他物質で汚染された投入材料は、やっかいな公害やスラグ堆積の原因となります。コンベヤ式予熱装置では、加熱ゾーン内で可燃物のほとんどを燃焼除去します。適切な排気抑制機能を備えた予熱装置を使用することでMACT(最大達成可能管理技術)対応可能です。汚物除去補助パンを使用すると、ほとんどの汚れを除去することができます。
仕様
標準仕様 | 高速・省火炎バーナー |
自動温度コントロール | |
エアマニフォールド | |
温度コントロール | |
ワンマンコントロールステーション | |
予熱装置排気マニフォールド | |
予熱装置集塵フードサポートフレーム | |
燃焼率コントロール装置 | |
燃焼装置燃料コントロールスタンド | |
燃焼ブロワーユニット | |
工場試験 | 重要なコンポーネント |